結婚をしてから12年。そろそろいい年になってきたのですが、私も主人に頼るばかりではなく自分の活動費くらい自分で稼げるようにならなくてはと思い、近所のご飯屋さんのパートの求人を見て働き始めるようになりました。そのご飯屋さんは様々なところに点在するチェーンのお店です。私が勤めたのは家から電車で数駅の街。人通りの多い人気店です。
さて、働き始めるとやることは家で行う家事とそれほど変わりません。しかし唯一違うのはスピードが求めれるということです。一つの揚げ物にしてもお客様の分を作るとなるとそれなりに手つきは危なっかしくなりますし、さらに違う料理を同時進行で作る時は出来る限り複数のことを一度に行うこともしなければなりません。私はこれが苦手で、アジフライを作っている最中にご飯と味噌汁の用意をしていたらアジフライを焦がしてしまったことがあります。ここが家庭の家事と違うところなのだなと痛感しました。そういった失敗を先輩に相談すると、先輩も転職に失敗してここのアルバイトの求人を見て働き始めて、最初のうちはよくそういうこともあったと話してくれました。
しかしいいこともあります。それは仕事終わりに店の料理を食べることが出来るということです。コンビニと違ってその場で作っていることはなによりも私自身が知っていることですから、食べていても美味しいです。さらにいいことは家での料理の時間が格段に早くなったこと。仕事で鍛えれたため、家で行う家事のスピードも段違いに早くなりました。
仕事を通して私生活の面でもメリットが出てくるのは嬉しいものです。それが食に通じているとなると喜びもひとしおです。