カラオケ店で働き料理をする

歌は下手だけど、歌うのは好き。そんな理由でカラオケ店の求人を見て応募した。人手が不足しているようでこういった志望動機でも面接に受かることができるのはよほど人手不足なのだろう。しかし夜型体質の私は夜に活発に動くことが得意なので仕事することにおいては不安はあまりなかった。

カラオケ店は夜が深まれば深まるほど忙しくなってくる。とにかく忘年会シーズンなどは目の回る忙しさである。部屋の空き状況を把握すること、客引きなど、自分が思っていた以上の大変さがそこにはあった。お客によっては時間が来ても部屋を退出しようとしない客もいたり、店員に絡んでくるお客もいたりと色々と事件が起こる場所でもあるんだなぁと思った。

さて、仕事は接客して部屋を割り振り、時間が来たらコールする。それだけだと思っていたしそれだけならいいのだが、料理を運んだり退出の時間を報せたり、それだけではなく料理を作ったりしなくてはならない。

この料理なのだが、店員が作ることを初めて知った。そして作らせてもらったのだが、ここでも手際の良さが要求されて非常にせわしない。さらに手を焼くのは夏である。夏に何があるかって、学生の夏休みがあるのだ。とにかく学校から開放された学生は好き放題するので店員としても手を焼く。

しかしいいこともある。カラオケ店での給料は思いの外高時給なのである。こういう職場は辞めていく人も多いが、その代わり実入りも良いので、私はできるだけ長く勤めようと思っている。