とあるバールでの接客業

駅から歩いて10分の距離にあるオフィスビルの地下。そこはそのビルの目玉の一つである飲食街が広がっている。仕事終わりのサラリーマンが家ではなくわざわざそこでご飯を食べたいというのも分かるほど様々なジャンルの店がある。和食、イタリア料理、フランス料理、中華料理などなど、まさに和洋折衷である。

さて、その店のバールに勤め始めたのが昨年末。求人を見て勤め始めたのはサラリーマンを辞めた後だ。脱サラと呼べるほど働いていないのだが、私はとにかく会社勤めというのが性に合わなかった。色々言うと愚痴になってしまうが、それでも今の仕事をしていてよかったと思う。

店の売上はいい。何せビルの地下なので来る客の少なさに一喜一憂することもない。つまり忙しいのだ。忙しさにかまけて接客がおろそかになってもいけない。それが難しいところである。

この業界、とくにお客様と対面で仕事をするとトークセンスというものが重要になってくる。そのお客様が楽んで帰ってもらう。それのスキルを身につけなければならない。そしてそれは私はあまり得意ではなかった。

皆さんもご想像がつくだろうが、とにかくサラリーマンというのは色々な仕事がある。もちろん転職して今の職場にいる場合なら前の職場のいいところを引き合いに今の職場を批判することもある。そしてそういった話にも笑顔で対応しなければならない。

とにかくこの仕事は仕事をしながら仕事の話を聞かなければならない。しかし私はあまりそのあたりのことを負担に思うことはない。やってみると色々な業種のこぼれ話が聞ける。それを自分の肥やしにすることもできるので、今日も私は夕刻から仕事を始めるのだ。